●創刊号(1996/11/25)――【5面-1】◆薬局経営のワンポイント・アドバイス
![]() ●小規模薬局・薬店で売上を伸ばす「3大原則」 (1)客層を変える工夫 (2)近隣店舗と差別化した商品ライン (3)主張を持った店舗 |
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好業績を続ける大手ドラッグストアチェーンに比べ、店舗数が増加している調剤薬局の間では、ますます生き残り競争が激化する様相を呈している。今個店に必要な経営改革とはなんなのだろうか、薬局の店舗設計を手がける専門家に聞くと「客層を変える」「近隣店舗との差別化」「主張を持った店舗」という三つのポイントが浮かび上がってきた。 (太田 聡) 年間に薬局・薬店だけで、相談を含め1000件の案件を抱えるという店舗設計・施工大手のヤナイの企画室室長高木譲二氏は「薬局・薬店のキーワードはコンビニエンスファーマシーになっているが、逆に客層を絞り、相談薬局への転換をお勧めしている」という。 コンビニエンス化は、資金のある大手ドラッグチェーンでこそ有効で、従業員も少ない個店では、専門分野に特化し、親身な対応で固定客化をはかった方が得策だからだ。 薬局・薬店専門の設計事務所ジェーディーエス宮川清孝専務も同意見。「個店で安売りしても、品揃えも中途半端にならざるを得ないし、客単価も減って、見栄えも悪くなって結局客も減る」と言いきる。 それでは、資金のない個店にとって必要な経営戦略は。「今まで入ってこなかったお客さんを呼び込む」(宮川氏)。 それには店の構えも重要な要素になるが、さらにどのような薬局を目指すかというオーナーの意志が大切になる。 宮川氏が手がけたケースでは、青梅市の「クスリのやまと」。9年前に独立して薬局を構えたものの赤字が続き、生活用品を売り出したがさっぱり売れなかった。 このケースでは、近隣に大きなディスカウントストアがあり、これに比べて店舗は7坪強しかない。品揃えも見栄えもぱっとしない。結局続かず、心機一転漢方薬局に衣替えした。勉強した甲斐があり徐々に評判があがったが、構えはそのまま、漢方薬局に衣替えしたのも周りによく分からず、狭いスペースに商品が山積みの状態だった。そこで相談スペースを中心にした内装に改装、外観もそれと分かるようにはっきり打ち出したところ、売上はほぼ倍にのびたという。 店舗の改装をすると、どんなケースでも1割程度は売上が上がるという。きれいになって立ち寄りが増えるのと、改装資金を回収するためにオーナーがハッスルするためだが、大切なのはその後。長く継続するためには、どのような薬局を目指すか、と言うことを明確にすることだ。 |
