●創刊号(1996/11/25)――【10面】◆芳香療法・アロマテラピー
「香りで治る」アロマテラピーの真髄
エッセンスに期待できる治療効果 効果が確認されている領域 期待されている応用分野
(1)香りの刺激による治療効果→


(2)有用成分による治療効果→

(3)マッサージによる治療効果→
鎮静、興奮、免疫力向上、うつ病症状改善

抗菌、抗ウィルス

リラクセーション
 副作用の比較的少ない治療方法として医療分野全般での応用、高齢者医療、女性の不定愁訴、更年期障害、精神障害治療、ストレス対策、皮膚病治療、スポーツ医学その他


主な精油の効能効果

ラベンダー
ユーカリ
ローズマリー
ペパーミント
クラリセージ
ベルガモット
カミルレ(カミツレ)




line.gif  世界には現代の化学療法に苦言を呈し「人間の治療」を目指した自然療法が多数存在する。アロマテラピーは中でもブームになっているが、一方で話題が先行し、その真価は伝わっているのだろうか。一般には香りによるリラクセーション効果ぐらいにしか受け止められていないのではないか。ところが三重大学、久留米大学などの研究チームの実験で、香りには免疫力を高めたり、うつ病の治療に有効だという結果が出ている。マッサージによる効果と、内容成分の浸透に加え、香りが人体に引き起こす生理効果がアロマテラピーの真髄。未だ知られざるその神秘的効果、科学的な検証について今号より数回にわたって連載する。
(太田 聡)

主な精油の効能効果


●ラベンダー
シソ科

主産地●フランスほかヨーロッパ全域

エッセンス抽出部位●花、葉

判明している成分●酢酸リナリール、リナロールなど

最も広範囲に利用される精油。内用では強心、強壮、神経障害緩和、抗炎症などで顕著な効果を発揮、外用では様々な皮膚障害、火傷の治療に効果的で、抗菌力も強い。これらの作用はその一部で、その他様々な用途に利用される。




●ユーカリ
フトモモ科

主産地●スペインほかヨーロッパ全域

エッセンス抽出部位●葉

判明している成分●タンニンなど

呼吸器系の障害に特に顕著な効果を現す。喉の炎症、かぜ、肺結核の治療に使われる。身体を冷やし、強い殺菌作用があることから、感染症、流感治療、解熱剤として古くから使われてきた。その他神経痛、炎症、創傷にも有効。




●ローズマリー
シソ科

主産地●フランス、イタリア、スペイン

エッセンス抽出部位●葉

判明している成分●ピネン、シネオール、ボルネオール

神経障害に対する刺激剤として有効。ヒステリー、てんかん、神経障害からくる頭痛などの治療、視覚神経、運動神経の改善に役立つ。香りもよく化粧水として使うと老化防止効果があるとされ珍重された。




●ペパーミント
シソ科

主産地●アメリカ、イギリス、日本

エッセンス抽出部位●葉

判明している成分●メントールなど

刺激剤として顕著な効果を現す。消化不良、胃痛、下痢の治療、悪心、嘔吐感、乗り物酔いの気付けなどに使うと良い。身体を冷却する作用があり、熱をともなうかぜや流感にも使われる。




●クラリセージ
シソ科

主産地●フランスほかヨーロッパ全域。ソ連

エッセンス抽出部位●葉

判明している成分●酢酸リナリール、リナロールなど

幸福感を呼び起こすとされる。イライラや抑うつ症状に使うと気分が晴れ、また女性の月経不順、月経痛、これらにともなう情緒不安定などの改善に著効を示す。ホルモン分泌調整機能があるとされる




●ベルガモット
ミカン科

主産地●イタリア

エッセンス抽出部位●果皮

判明している成分●酢酸リナリルなど

殺菌力が強く、口腔内の洗浄、駆虫などに使われる。抑うつ状態の改善、鎮痙にも使用されるが、単体よりも他のエッセンスに融けやすく、相乗作用が期待できる。




●カミルレ(カミツレ)
キク科

主産地●イギリスほか

エッセンス抽出部位●花

判明している成分●アンゲリカエステルほか

健胃、肝臓機能促進など神経性の内臓疾患に著効。そのた、筋肉痛、口臭、歯痛など日常の様々な場面での需要が高い。月経痛や更年期障害、妊娠、出産時の鎮静などにも効果的。





次号からアロマテラピーの基礎知識、臨床例、科学的裏付け、実際の使い方を紹介
 精油は精植物に含まれる油成分で香りの素。全ての植物油が有効ではなく、ここに示した7種を含め治療に使われるのは数十種ほど。よく使われる7種を今後個別に分析していく。また、精油は単一で使うときが多いが、漢方薬のようにブレンドして使うケースもあり、においを嗅ぐだけでなく、湯に入れて使ったり、マッサージする方法などもある。今後はそうした使い方、期待できる効果、臨床例について調べていく。



●アロマ初心者向け「お試しセット」●



『漢方医学新聞』について ★『薬害予防』総合リンク集

▲▲前の記事へ  ▼▼次の記事へ  創刊号 【もくじ】へ
健康新聞ホームページへ