●第3号(1997/1/25)――【11面】ハーブ&アロマテラピー『医療現場からの報告』
![]() ●泉医院院長 医学博士 衣川湍水氏 1927年8月30日生まれ 1953年に千葉大学医学部卒業。翌年都立大久保病院入局。 55年に一旦東京大学で学究生活に戻り、伝研5研に所属。58年真野美容学校講師に招かれる。60年千葉大学医学部講師、61年実践学院女子大学講師、65年千葉大学医学部助教授を歴任する。67年に退官し、泉医院を錦糸町に開業。現在に至る。 専門はガン。ハーブ、アロマテラピーに関しては、企業からハーブの実験を依頼されたのが始まり。以来興味を持ち、臨床応用、実験と治験を重ね、伝承の誤りを指摘するなど独自の理論を持つ。 |
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●ハーブのがん抑制作用 植物に含まれる低級脂肪酸に、がんの抑制作用があることが分かってきました。 人間を除くほ乳類には消化器系のがんが少ないことが知られます。人間との違いを調べてみると、動物の消化器系には低級脂肪酸が豊富に含まれているのに対し、人間の消化器系では、化学的には「存在しない」量であることが確かめられています。 低級脂肪酸に、がんの細胞膜の生理活性に及ぼすなんらかの影響があるのではないかと私は考えています。 ハーブや精油には殺菌、抗菌、抗ウイルス作用があるといわれますが、実際にはそれほど強い殺菌作用はないことを私は実験で確かめました。正確には、菌の増殖、ウイルスの増殖を押さえる作用があると思われます。 ウイルスは、正常細胞に取り入り、合体、再分離することで増殖していきます。このようにしてウイルスに生まれ変わった細胞は、最初のウイルスと同じ増殖活動を続け、急激に増殖していきます。これに対し、低級脂肪酸の効果とは、ウイルスが侵入しても、細胞がウイルスに感化しないような細胞にして、増殖を行わせない効果があると考えています。 がんの抑制効果を計る一つの目安として、溶血性があげられます。したがってどの精油、ハーブにより多くのがん抑制作用があるかは、溶血反応の過多によって等級付けができると考えられます。 これらの観点から、精油やハーブ抽出液のなかで、がん抑制作用の期待がもてるものを選別しました。 【発がん抑制の期待がもてる精油・ハーブ抽出液】 精油:(強)ジンジャー、ローズマリー (中)ユーカリ (軽)ティートリー、ラベンダー 抽出液:(強)ペパーミント、セージ、ローズ (中)ハイビスカス、ローズヒップ (軽)ジャーマンカモマイル(=カモミール) 【発がん抑制の期待がもてるハーブ】 クレスチン、ソニフィラン、ベンズアルデヒド、わさび、フェンネル、ニンジン、オレガノ、アカシソ、バジル、セージ、ペパーミントなど *ハーブと精油の熱湯浸出液からエーテル抽出して実験 特にシソ科のハーブに作用が強いようです。 使い方としては、コーヒーカップ一杯分のお湯に対して、乾燥粉末化したドライハーブをティースプーンに一杯の割で入れ、5〜10分間煮沸。充分にエキスが浸出したところで飲むとよい。これを1日2〜3回飲む。 このときに、同じ種類を2ヶ月以上使わずに、いくつかの種類をあらかじめ想定しておき、2ヶ月毎に順繰りに変るようにした方が効果的。 ただし、既にがんが進行してしまってからでは効果は期待できない。あくまでも予防効果と考えるべきでしょう。 |