●第4号(1997/2/25)――【2面】◆ロングセラー・家伝薬など(その2)
前号に引き続き、一般用の漢方(生薬関連)製剤について、各社商品の特徴や由来、出荷高などを含めた情報を掲載する。 古代中国から伝わった漢方薬は、約2000年の歴史を経て、どのように進歩してきたのだろうか。 人類の知的遺産の偉大さを垣間見ることができるかもしれない。 (中村 斉) |
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八味地黄丸をベースに蜂蜜で練った丸剤 ●峰寿丸 便秘と皮下脂肪の改善の二つの効果 ●コッコアポA錠 青春の勲章「ニキビ」の治療に ●漢方ニキビ薬『コタロー』 顧客と直接フリーダイヤルで無料相談 ●再春痛散湯 和漢薬配合の鎮痛解熱剤 ●恵快 初の「液体カゼ薬(葛根湯)」として定着 ●カコナール |
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●ほうじゅがん
峰寿丸 ![]() 大峰堂薬品工業株式会社 ●漢方医学書「金匱要略」収載の漢方処方「八味地黄丸」を基本に、生薬末を蜂蜜で練って丸剤とし、苦みをあまり感じさせずに服用を可能にした。 |
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| 【薬品名】 | 「峰寿丸(ほうじゅがん)」 |
| 【容量と小売価格】 | 840丸--8000円 |
| 【成分・分量】 1日量(21丸)中 |
ジオウ----------896mg サンヤク--------448mg ブクリョウ------336mg ケイヒ----------112mg サンシュユ------448mg タクシャ--------336mg ボタンピ--------336mg 加工ブシ末------112mg |
| 【効能・効果】 | 疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で時に口渇がある次の諸症: 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ |
| 【用法・用量】 | 成人(15才以上)------1回7丸宛 1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。 |
| 【注意事項】 | 胃腸虚弱で下痢の傾向のある人に対しては、投与に注意。 |
| 【その他】 | 中年以降、とくに高齢者で、腰から下の機能の低下を訴える人に用いられる。 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |
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●こっこあぽ・Aじょう コッコアポA錠 ![]() カネボウ薬品株式会社 ●葛根湯と並ぶカネボウ薬品の二枚看板。売り上げは同社でトップ、ダイエット関連商品としては根強い人気を誇っている。 |
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| 【薬品名】 | 「コッコアポA錠」 |
| 【包装と小売価格】 | 168錠入--2,680円、336錠入--4,980円 |
| 【成分・分量】 (1錠中) |
防風通聖散料エキス粉末--------------2.850rより抽出 トウキ------------0.6g シャクヤク--------0.6g センキュウ--------0.6g サンシン----------0.6g レンギョウ--------0.6g ハッカ------------0.6g ケイガイ----------0.6g ボウフウ----------0.6g マオウ------------0.6g ビャクジュツ------1.0g キキョウ----------1.0g オウゴン----------1.0g カンゾウ----------1.0g セッコウ----------1.0g 乾燥硫酸ナトリュウム--0.375g ショウキョウ------0.2g ダイオウ----------0.75g カッセキ----------1.5g |
| 【効能又は効果】 | 皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の症状 肥満症、便秘、高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、むくみ。 |
| 【用法・用量】 | 15歳以上 1回4錠 1日3回 食前または食間に水または白湯にて服用。 |
| ●処方の解説 |
●防風通聖散―― 防風通聖散は肥満症で実証タイプの患者に用いられる漢方薬。漢方医学では水毒、食毒を排出するとされ、肥満症、高血圧、動脈硬化、慢性腎臓炎などの治療に用いられる。 |
| 【関連商品】 | ●コッコアポ錠―― コッコアポは昭和57年に発売、59年にS錠としてリニューアルし、平成5年に今のA錠になった。 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |
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●かんぽうにきびやく・こたろー
漢方ニキビ薬『コタロー』 ![]() 小太郎漢方製薬株式会社 ●清上防風湯エキス錠。小太郎漢方製薬の中でも、数量、金額とも最も多く売れている人気の商品。年間の出荷額は約2億円に達する(平成7年度)。 |
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| 【薬品名】 | 漢方ニキビ薬「コタロー」 |
| 【包装と小売価格】 | 60錠--1,300円 150錠--3,000円 |
| 【成分・分量】 (12錠中) |
ケイガイ------------0.75g キジツ--------------0.50g センキュウ----------1.25g ビャクシ------------1.25g ハッカ--------------0.50g サンシン------------0.75g レンギョウ----------1.25g ボウフウ------------1.25g |
| 【効能・効果】 | 皮脂の排泄を促進し、腫れを和らげ、膿を排出する。熱を冷まし、赤く大きい充血性・化膿性ニキビの他、顔の赤みなどにも効果がある。 |
| 【用法・用量】 |
大人(15歳以上):1回4錠、1日3回 7歳以上15歳未満:1回3錠、1日3回 食前または食間に白湯で服用するか、食欲不振・胃部不快感など訴える場合には、食後服用に変えても良い。 |
| ●投薬のポイント | 思春期の赤く大きいニキビに対して特によい。ニキビが大きくなり始めたときや、増えたときに服用すると最も効果的。 |
| 【関連商品】 | あまり大きくないニキビで、生理の時などに増える場合は「桂枝茯苓丸料加意苡仁」、ニキビの体質改善には「荊芥連翹湯」がお薦め。 |
| 【生活上の注意】 | ニキビの治療には、便通を整え、睡眠を充分にとり、チョコレート、コーヒーなどの刺激物や脂肪分をひかえ、顔や手を清潔にたもつ。 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |
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●さいしゅん つうさんとう
再春痛散湯 ![]() 株式会社再春館製薬 ●電話による直接販売のみで、昭和44年から発売開始。無料のフリーダイヤル電話相談窓口を設置。顧客一人一人の疑問を解消し安心して治療に専念できるよう顧客と直接話す機会を持っている。長期服用で少しずつ痛みが和らぐことで愛用者が多く、年間の出荷量は12〜13万本に達するという。 |
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| 【薬品名】 | 「再春痛散湯エキス顆粒」 |
| 【包装と小売価格】 | 1.5g×90包(30日分)----13000円(税別) |
| 【成分・分量】 (大人1日量中) |
痛散湯水性乾燥エキス--0.5g マオウ----------------0.6g ヨクイニン末----------1.4g 甘草末----------------0.4g ボウイ末--------------1.6g |
| 【効能・効果】 |
発熱して諸関節や各所の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。 神経痛・リウマチ・肩痛・筋肉痛 |
| 【用法・用量】 |
1日3回随時服用する。 7〜16歳----大人の1/2量 4〜6歳----大人の1/3量 |
| 【次の場合は医師または薬剤師に相談すること】 |
(1)体の虚弱な人 (2)今までに発疹・発赤・かゆみ等を起こしたことのある人 (3)妊婦又は妊娠していると思われる婦人 (4)医師の治療を受けている人 |
| 【注意事項】 | 定められた用法・用量を厳守すること。 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |
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●けいかい
恵快 ![]() 田村薬品工業株式会社 ●アスピリンの発汗作用と漢方処方と相性が良い点に目をつけ1982年4月、発売開始。漢方処方「甲字湯」がベースとなっており、西洋薬の良さと漢方薬の良さを取り入れた鎮痛解熱剤。体にやさしく持続性のある効果で愛用者が定着しているという。年間出荷量は、約2万個。 |
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| 【薬品名】 | 「恵快(けいかい)」 |
| 【包装と小売価格】 | 12包入--1,300円 |
| 【組成】 2包(3200mg)中 |
ボタンピ末------200mg シャクヤク末----200mg ケイヒ末--------200mg ショウキョウ末--100mg 甘草エキス粉末-- 35mg(甘草500mgに相当) 地竜エキス散----150mg(地竜300mgに相当) アスピリンアルミニウム -------------- 1800mg 無水カフェイン--240mg 添加物:サッカリンNa、香料 |
| 【適応症】 |
1)頭痛・咽喉痛・耳痛・生理痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・歯痛・抜歯後の疼痛・関節痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛 2)悪寒・発熱時の解熱 |
| 【用法・用量】 |
15才以上----------1回 1包 11才以上15才未満--1回2/3包 7才以上11才未満--1回1/2包 3才以上7才未満--1回1/3包 1才以上3才未満--1回1/4包 1日2回を限度とし、なるべく空腹時をさけて服用。 服用間隔は6時間以上おくこと。 |
| 【特記事項】 | 肩こり、冷え、のぼせ、に関しては即効性もある程度期待できる。 |
| 【注意事項】 |
★劇薬成分含有。使用上の注意をよく読み、用法・用量を厳守。 本人または家族がアレルギー体質・水痘もしくはインフルエンザにかかる15才未満児・妊婦・高齢者・虚弱者・医師または歯科医師治療中の人は、医師または薬剤師に相談すること。 ★乳児不可 ★長期連用不可 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |
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●かこなーる カコナール ![]() 山之内製薬株式会社 ●1986年10月、日本で初めての「液体カゼ薬」として登場。当初は男性ビジネスマンをターゲットにしていたが、店頭で気軽に1本飲むタイプとしていまでは若い女性にも定着している。現在の年間出荷高は約20億円(1996年3月)。「マキロン(年間約30億円)」に次ぐヒット商品。 |
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| 【薬品名】 | 液体のかぜ薬「カコナール内服液」 |
| 【包装と小売価格】 |
30ml×3本(1日分)--1300円 30ml×6本(2日分)--2600円 |
| 【成分・分量】 1日量90ml(30ml×3本)中 |
葛根湯抽出液------90ml (局)カッコン--------8g (局)シャクヤク------3g (局)マオウ----------4g (局)タイソウ--------4g (局)ケイヒ----------3g (局)カンゾウ--------2g (局)ショウキョウ----1g 上記生薬の水製抽出液からなる。 添加物:安息香酸ナトリウム、バラベン、香料。 |
| 【効能・効果】 | かぜの初期の諸症状 (発熱、寒け、頭痛、肩・首筋のこわばり、鼻閉、鼻水、のどの痛み) |
| 【用法・用量】 |
成人(15才以上)1回1本、1日3回食間(食事と食事の間)に服用。 よく振ってから服用する。 |
| ●処方の解説 |
【辛夷清肺湯】―― 主薬は辛夷(コブシの花のつぼみ)。鼻の病気を治し呼吸機能を整える。 【排膿散及湯】―― 膿を排出させる作用のある漢方薬 |
| 【注意事項】 |
使用上の注意をよく読み、用法・用量を厳守。 心臓または腎臓に障害のある人、虚弱体質、胃の弱い人、血圧の高い人または高齢者、むくみのある人、薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人、妊娠または妊娠していると思われる婦人、医師の治療を受けている人または他の薬剤を服用している人などは、医師または薬剤師に相談の上服用。 ★小児は服用不可。 ★長期連用しない。 |
| 「使用上の注意」をよく読んでから、服用すること | |